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フレグランスと私

リレーインタビュー <フィッツコーポレーション>

リレーインタビュー <フィッツコーポレーション>

家現さんは、香料会社で調香師として8年、フィッツでエヴァリュエーターとしてのご経験が2年と、香りのプロフェッショナルとして10年のキャリアがあります。もともと香りがお好きだったのでしょうか?

家現さん:フレグランスを使い始めたのは高校生でした。大学に入ってから、百貨店に行くとフレグランスカウンターで店員さんが詳しく説明してくれるのをきっかけに、自分の「好きな香りや素材」を知るようになって本格的に興味が湧きました。

当時は特に女性主体の売り場だったと思いますが、行きづらく感じることはなかったでしょうか?

家現さん:ちょっと恥ずかしかったですよ。ですが、恥ずかしさと同時にそこでフレグランスを買うことに優越感を感じていましたね(笑)。

香りの業界で10年のキャリアですが、現在愛用しているフレグランスはありますか?

家現さん:20歳の頃から使っているのが「ケネス コール ブラック」ですね。今は日本では買えなくて海外に行った際に買っているのですが、それがまたレアなものに感じて特別なフレグランスです。
レアなものを選ぶというわけではなく、たまたま香りを気に入りました。ハーバル アロマティックですが、ウッディも効いていてお気に入りです。

普段、フレグランスを選ぶ際は、どこにポイント置いていますか?

家現さん:僕は柑橘系が好きなので、店頭で柑橘系のお勧めを聞くことが多いです。柑橘系の中でも特徴がある香りを選んでいます。

フレグランスはどこで買っていますか?

家現さん:百貨店で買うことがほとんどですね。伊勢丹新宿店で見ることもありますし、地元が神戸なので大丸で香水を見ることもあります。海外に行った際にはセフォラにも行きます。

普段はどのようにフレグランスを使っていますか?

家現さん:基本的には、仕事中はフレグランスを使わないですね。帰る時もまだ気分が仕事中なので、自社商品を使って、どれくらい香りが続くのかを検証したりしますね。オフの時は、自分のお気に入りのフレグランスを選びます。ディオール オム スポーツやレール デュ サボンの香りを使ったりしますし、以前は調香師だったので、勉強がてらオリジナルで作ったものを使うこともあります。

どのようにその日の香りを選んでいますか?

家現さん:フレグランスは一番香り立ちがいい時間を知ることが大切だと思います。フレッシュな香りは最初少しツンとする印象があるのでデートなどの際には2時間くらい前につけたり、結婚式などのシーンではあまり香りが強いのは失礼にも当たるので、フレグランスによって一番落ち着きのあるタイミングに合わせて、つける時間を調整しています。

リレーインタビュー <フィッツコーポレーション>

時間調整はフレグランスを使うテクニックのひとつですね。まとい方はいかがでしょうか?

家現さん:僕は、柑橘系の軽いものを選ぶので、ウエスト、手首、足首に合計で6プッシュくらいつけますね。服の上からではなく、必ず素肌につけますね。

最近注目しているフレグランス、ノート(香調)などはありますか?

家現さん:ルバーブや、ソルト、レインのように精油としては香りが存在しないものや、それ自体に香りが無いものを表現しているのは、業界の潮流として注目しています。確か、Jo Maloneのウッド セージ & シー ソルトもそうでしたよね。ルバーブはフランスに行った時にスイーツなどでよく見かけましたし、日本でもフレーバーからフレグランスまで普及していくのではないかなと感じています。フィッツの新作でも、これからそういった創作にトライしていきたいですね。

日本ではまだシトラス調や“ソープの香り”を求める声が多いようですが変化もあると感じておられるのですね。

家現さん:そうですね、アンケートを取ってもシトラス調、ソープ調を求めている風に見えますし、気候やお風呂に入る文化もあって「清潔感」というのが大切にされている国であることは非常に影響していると思います。それから、アップルやペアが特徴になっている香りも嗜好性は良いですね。ただしシングル調に感じないということがポイントです。シングル調ですと安価なイメージに繋がってしまい、嗜好が落ちることがあるので「複雑さ」も大切だと感じています。

日本独特の嗜好性がある中で若い世代に受け入れられるような商品・アイデアはありますか?

家現さん:フルーティーで嗜好性の良い合成香料の数が増えるに従い、トイレタリー製品の香りもクオリティが向上しています。海外ではフルーティーノートはチープだと感じられがちですが、日本では、それをさらに“フレグランス”に落とし込む作業をしていると感じます。それが“ソープの香り”=サボン調の香りを生んでいると思うんですね。それから香水の文化の流れに、高温多湿なだけではなく、日本人が恥ずかしがり屋だということも影響しているように思います。「いい香りがするね。何の香り?」と聞かれた時に、柔軟剤やファブリックスプレーの香りということで、「狙っているわけではないんですよ」。という意味を持たせることができる。
今僕が使っているこのレール デュ サボンは、こういった日本人の性質や香りの文化を理解したうえで開発した商品です。

ボトルの形もソープを表現してクリアなブルーも清潔感を演出していますね。本日はありがとうございました。

家現さん:フィッツは、若いユーザーにとってはファーストフレグランスとして取り入れやすいフレグランスの展開に強く、リーディングカンパニーだと自負しています。
これからもお客様の生活が豊かになるような香りをお届けして参りたいと思っていますし、世の中に香りのファンがたくさん増えることを願っています。

リレーインタビュー <フィッツコーポレーション>

レール デュ サボン センシュアルタッチ

上質なせっけんの香り

Profile

家現 大輔 (かげん だいすけ)
株式会社 フィッツコーポレーション マーケティング部 プランナーチーフ
日本調香技術普及協会 会員

1986年生まれ、岡山大学工学部を卒業後、2009年曽田香料株式会社 フレグランス開発部に入社。
調香師としてフレグランスやファブリックケア製品等の調香に8年間従事する。その後、2017年に株式会社 フィッツコーポレーションに入社。エヴァリュエーターとして社内の全香水ブランドの開発に携わる他、『機能性香料』を軸とした新しい商品の企画開発の主担当を担う。