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フレグランスと私

リレーインタビュー<ルズ>

小林さんはルズに入社してどれくらいになるのでしょうか?

小林さん:2009年に入社しましたので、もうすぐ10年になります。

リレーインタビュー<ルズ>

いま現在、愛用している香水はありますか?

小林さん:クリスチャンディオールの「グリ モンテーニュ」は、花の香りがキレイに出ていて一番のお気に入りです。ローテーションして使うので、あまり減ってはいませんが(笑)。ラ・コレクシオン・プリヴェのラインだった時は、価格的にハードルが高かったので、お店で紹介していただいてから購入まで一年くらいかかってしまいました。「グリ モンテーニュ」の前に使っていた「ディオール オム」は、一瓶を使い切ったことが無い自分でさえリピートした唯一の香水です。

使い切る前に次の香水を買ってしまうとのことですが、使わなくなった香水はどうしていますか?

小林さん:光にあたらない様、元の箱に入れて本棚の上に置いています。モノを捨てられない性格なのです。

そのコレクションの中から、その日に使う香水は気分で選んでいるのですか?

小林さん:季節感を大切に、夏の暑く湿度が高い日は爽やかな香りを、秋に入り乾燥して涼しくなってくると、バニラが入った甘めの香りを使い始めます。「グリ モンテーニュ」は季節を問わず使える香りなので重宝しています。

お気に入りの香水はどのように選んでいるのでしょうか?

小林さん:雑誌やネットで見て意気込んで行って買ったものより、たまたま立ち寄ったフレグランスカウンターで見つけたり、紹介していただいたりした香りの方が愛用していますね。パフューマーによる創作の特徴が自分の好みに合っているのか、フランソワ・ドゥマシーやオリヴィエ・ポルジュが作った香水がコレクションには多いです。

香水をつけるときは、どのようにまとっていますか?

小林さん:朝起きて、着替えるタイミングでシャツを着る前の素肌にワンプッシュつけます。一日の中でつけ直しはせずに、お風呂上りに別の香りをつけることがあります。夜、右脇腹につけたら、朝は左脇腹につけます。香水を重ねるのには抵抗があるんです(笑)。

リレーインタビュー<ルズ>

重ねることに抵抗があるとすると、香水のレイヤリングについてはどのように考えていますか?

小林さん:自分は香水が「完成している香り」という固定概念があって、レイヤリングという使い方は試したことがないですね。自分が入社する前(2005年発売・現在は終売)に、ボトルが絵の具のチューブの形をしていて、絵の具を混ぜるように香りを合わせて使う、つまりレイヤリングフレグランスを販売していたことがありました。当時は今一つだったようですが、今だったら波に乗れていたかもしれません(笑)。

香水作りのお仕事を受ける中で、ジェンダーフリー(ユニセックス)の香水への関心度はいかがですか?

小林さん:ジェンダーフリーで使える香水を作りたいというご相談は多いです。特に男性用は「メンズフレグランス特有のキツイ香りが苦手」というお話しをよく聞くので、その辺りを意識して香りを提案しています。

ところで小林さんは、もともと香りが好きで今のお仕事に就かれたのでしょうか?

小林さん:僕は元々ファッションに興味があって、ファッション雑誌で魅力的に紹介されていた「ブルガリ ブラック」に惹かれ、香りも嗅がず購入したのが最初でした。職業として香りを意識したのは、イギリスにホームステイしていた際に、ハンドソープがアップル&アーモンドのとてもいい香りがして、香りの仕事ができれば楽しいんじゃないかと思ったのがきっかけですね。

海外では香りの製品が豊富ですものね。

小林さん:香水の売り場も日本とは比べものにならないくらい広いですしね。海外の百貨店であれば、ワンフロア丸ごと香水の売り場になっていたりもして、どうやって香水を選ぶんだろうと不思議になるくらいです。

香りを作る側でもある小林さんが、今注目している香水、気になる香調はありますか?

小林さん:キーノートにカーネーションを使っている香水が気になっていますね。今はフルーティフローラルの香りが市場に多い中、カーネーションはスパイスの効いた存在感がある花だなと感じています。最近買ったのがセルジュ ルタンスの「ヴィトリオール ドゥイエ」です。今はマーケティングを意識しすぎた香りに物足りなさを感じているという声が多くなってきているので、力強くてどこか懐かしさを感じられるカーネーションの香りに注目しています。

リレーインタビュー<ルズ>

メゾン クリスチャン ディオール
グリ モンテーニュ

花の香りを愛する人によって丁寧に作られたことが伝わるような
美しい残り香

Profile

小林 寛信 (こばやし ひろのぶ)
有限会社 ルズ R&D 主任

香水類の香料制作依頼や選定を行うエヴァリュエーション、化粧品や香り雑貨の基材開発とアプリケーション、社外や一般の方を対象としたフレグランス講座を担当。共著に『心ときめきするもの』(弘学社)がある。