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フレグランスと私

リレーインタビュー <武蔵野ワークス>

リレーインタビュー <武蔵野ワークス>

原田さん、ご自身が日頃愛用している香水はありますか?

原田さん:商品をチェックする意味でも日頃から自社の香水を使うことが多くなりました。自分で調香した香水は、自分の分身のように思えてなじみ深いというのもあります。

普段はどのように香水をまといますか?

原田さん:私は、自己主張のために香りをまとっているわけではないので、つけすぎにはとても注意します。狭い場所や行く場所によっては使わない時もあるくらいです。香りは“空気”ですし、他者がどう思うかはわからないし、嫌な人もいるかもしれないということを念頭において、考慮しています。香りの好みは千差万別、だからこそ香り選びに関しては自分の好きな香りを選ぶということは譲れませんね。

元々香水を作るきっかけとして、市場に自分が使いたいと思える商品がなかったのでしょうか?

原田さん:もちろん過去には市販の香水も使っていました。一番最初に使った香水は、大学生の頃、姉が新婚旅行のお土産にくれたシャネル「No.19」でした。その後、自分で選んで買ったのは、タイ旅行の際に買ったラルフ ローレン「ローレン」です。今では廃盤になってしまった香水ですが、金のキャップと深紅のボトルがエキゾチックでタイらしくて、香りも気に入ってしばらく使っていましたね。

“香水”には元々興味があったのでしょうか?

原田さん:そんなことはなかったんですが、仕事を辞めて、自分は嗅覚が強いかもしれないと思ったので、香りに興味を持って勉強し始めてから、だんだんと香水を好きになっていきました。

リレーインタビュー <武蔵野ワークス>

香りの勉強というのは、何をメインに学んだのでしょうか?

原田さん:ミヤ フレグランス スクールという香りの学校で、調香はじめアロマセラピーも香道もフレグランスも、幅広く勉強しました。作ることに憧れてはいましたが、香水の仕事で食べて行くなんて当時は思ってもなかったです。

どれくらいの期間で、新たな香水を発表していますか?

原田さん:半年に一度のペースで、「5月の贈り物」と、12月に「サンタの贈り物」と名付けて限定商品を出すようにしています。今年の5月は「アネモネ」という香りを作って、黒文字(クロモジ)とベルガモットのアコードをとりました。今回は使いたい香料が決まっていたのですが、表現するテーマを決めるのに苦戦しました(笑)。

クロモジはどちらのものを使用しているのですか?

原田さん:こちらは九州のものを使用しています。なるべく日本の天然香料を使って香りを作るようにしています。今回は黒文字(クロモジ)、その前は四国のぽんかん、青森のヒバ、北見の薄荷(はっか)、大東島の月桃(げっとう)も使いました。

リレーインタビュー <武蔵野ワークス>

お花をイメージして制作することが多いと、やはり女性のお客様が多いですか?

原田さん:圧倒的に女性が多いですが、Amazon経由で男性のお客様も少しずつ増えていて、2割くらいが男性です。男性の方にとってはフレグランスの売り場に行くよりはネットの方が購入しやすいかなと思いますが、女性のお客様が多いのが現状です。

オンラインショップならではな販売における工夫はありますか?

原田さん:ネットでは香りが嗅げない、そのためミニサイズを販売しています。実際にじっくり香りを使ってみて試せるというのが良いのかなと思います。香水は、時間の経過と共にイメージも変わったりしますよね。まだまだ香水に慎重な方が多いので、少量でいいという方にとっても、小さいサイズはすごく喜ばれます。

今のシーズンにおすすめしたい香りはありますか?

原田さん:2001年に制作した「HANABI」という香水なのですが、ある香料が手に入らなくなってしまって2年程前に販売中止にしていたのを、お客様の要望もあり、なんとか香料を取り寄せて、4月に再発売しました。花火が弾ける様をユズなどのシトラスノートで表現し、花火が消え行くしっとりとした雰囲気を白檀の香りで演出しています。日本の風景を感じる香水は、この夏のおすすめしたいですね。

リレーインタビュー <武蔵野ワークス>

Floral 4 Seasons 「花火」

柚子をはじめとしたシトラスノートと白檀のアコード

Profile

原田 知子 (はらだ ともこ)
有限会社武蔵野ワークス 代表 フレグランス・デザイナー

1995年ミヤ・フレグランス・スクールにてフレグランス・デザイナー取得。1996年武蔵野ワークス設立。日本の香り、和の花の香りをテーマとしたオリジナル・ブランド「Floral 4 Seasons」を立ち上げる。現在も香りの創作活動を継続中。