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フレグランスフォーラム

2013年春夏号

ミツバチ類の働きバチは、天候がよく採蜜できる花の量が多いと、蜂蜜の貯蔵庫が満杯になるため、体内に蜜を貯めるが、貯まり過ぎると、その一部が体内で蜂蝋(ビーズワックス・bee’s wax)に変換され、腹の裏面の蝋腺から分泌したビーズワックスを口に入れてリボン状にして、六角形の貯蔵庫・蜂の巣(ハニカム、honeycomb)を共同作業で増築していく。
ビーズワックス5年以上経ったハニカムには、蜂蜜や花粉の匂いが染み込んでいる。
欧州、アフリカ、中近東の一部に棲息し、養蜂に広く利用されているセイヨウミツバチ(Apis mellifera L.)の巣を取り出してスライスし、温めて溶かし、ろ過して蜂蜜を垂らしとり、さらに巣を遠心分離して蜂蜜を採った後、巣を水洗し、鍋に流し込んで冷やして固めて、蜜ロウ(蜜蝋)を作る。これを直接エタノールで洗い出し、エタノールを溜去して、bee’s wax absuluteという動物性香料を得る。採蜜した花の種類の違いでabsoluteの香気は異なるが、グラースの天然香料メーカーはグラース近辺のクローバーから採蜜するミツバチが作るbee’s wax(仏語はcire d’abeille)から、マイルドで甘く、花粉様の、干し草的、蜂蜜的な、亜麻仁油を想わせる香気を発する固形状のbee’s wax absoluteを製造する。合成香料主体の調合香料を丸く、ふくよかにする(round off)のに有効である。

 

解説

にほひすと&かおりすと 吉原正明

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