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フレグランスフォーラム

2014年春号

バイオレットギリシャ・ローマの時代、スミレの花で作った冠をかぶる習慣があるなど、スミレの仲間は欧州では古くから親しまれてきたが、欧州南部に自生するニオイスミレ(学名Viola odorata L.)の冠はヴィーナスの象徴。その芳香により、入浴剤にしたりして愛でられ、栽培品が外に広がり、欧州全体に分布が広がった。この花を溶剤抽出して、花精油・バイオレットフラワー アブソリュート(violet flower absolute)が得られる。また、ニオイスミレの新鮮な葉を溶剤抽出して、バイオレットリーフ アブソリュート(violet leaf absolute)が得られる。

 

花精油は甘いフローラルな香りで、エタノールなどで薄めるとバイオレットの花を想わせる芳香を発する。フローラルブーケ調のフレグランス製品用香料の調製に昔はよく用いられたというが、花摘みの手間がかかること、また、香気成分の研究過程でスミレの香りに似た香りを出す合成香料が発明され、安価で香気も強く、容易に供給できる合成香料が好んで用いられるようになり、南仏、イタリアでの香料用の栽培は途絶えた。一方、葉からの香料は強烈な青臭さを持ち、代表的なグリーンノートの天然香料の一つとして、エジプトで少量だが生産され、高級香料の調合に用いられる。

 

解説

にほひすと&かおりすと

吉原 正明

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