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フレグランスフォーラム

2013年夏号

クチナシ2梅雨の時期、雨上がりに何処からともなくクチナシ(英名:gardenia、学名:Gardenia jasmonoides Ellis)の甘い花香が強く匂ってくる。一重のほうが香りは強いようだが、夜露に濡れた八重咲きは純白のビロードのような花の姿と、そのフレッシュグリーンフローラルで、フルーティでファッティスウィート(乳製品のような脂っぽく甘い)な、強く迫ってくる香りは濃厚かつ妖艶である。
昔、マダガスカル、北米で、花の石油エーテルや液化ブタンによる溶剤抽出が試みられ、gardenia absoluteが少量製造されたが、収率が悪く高価であるため、ブタン抽出品(butaflor)に良く似た調合品(isobutadlor)が開発され、グリーンフローラルな香気で、またの名をガーデノールとも呼ばれる合成香料・スチラリル アセテートやミルキー、ファッティな香りのラクトン系合成香料をキー物質にしたガーデニア ベース(調合香料)が開発されて、天然香料は“今は昔”である。
花香が甘く華やかで好まれる故か、「Gardenia」と称するファインフレグランス製品は数多い。また、ガーデニアの香りが重要な香りの要素となっているファインフレグランスも多く、古典の名香「Crepe de Chine」や「L’air du temps」はスチラリル アセテートがキー物質となっている。グリーン、フローラル調の香り作りにはきわめて重要な物質である。

 

解説

にほひすと&かおりすと 吉原 正明

 

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